システム開発は当初の予定どおりに進まないことが多々あります。中でも工期の遅れは多くのプロジェクトで問題となります。プロジェクトの遅れがコーディング速度にある場合にはプログラマの追加を行なうことが検討されます。ただし、人員を追加すれば解決することは少なく、全体の見直しも同時に行なわれることが多いです。

システム開発においての人員追加で気をつけたいことはコードの保守性の確保です。追加された人員はコーディング規則などをしっかりと学んでもらえる時間がないことが多く、出来上がったコードの保守性が著しく悪いことも多々あります。そのため、納品後に保守作業が難しくなったり、余計に人員を確保することが出てきます。システム開発においてプログラマを追加する際には最低限、コーディング規約を守るように教育をする必要があります。

また、プログラマによってはテストが苦手という場合も少なくありません。システムのテストは単体、結合テストがプログラマの担当ということが多いのですが、単体テストですらプロジェクトの基準に満たないこともあるようです。テストが不完全だと不具合を増やしてしまう原因になりますし、適切なテストが担保できないと上位のテストを行った際の検証に時間がかかったり、運用まで不具合に気づけずに大惨事を引き起こしかねません。コーディング規約、テストの規約については人員追加の前にしっかりとフォローしてもらうことが大事になります