デジタルサイネージは、商業施設や公共施設などに設置して各種の画像を表示することで情報を発信する装置です。商品やサービスの宣伝広告に使われることが多いですが、道案内や防災情報など、さまざまな用途への応用が可能です。デジタルサイネージにおける表示方法は製品によって異なりますが、プラズマディスプレイ型、LCD型、LED型などがその代表的なところです。モニターに直接表示するのではなく、プロジェクターを使って投射するタイプもあります。

従来のいわゆる街頭テレビに比べて薄型・軽量で、設置するのにあまりスペースを取らないというのが共通した特徴です。表示画像の制御方法も、今までの街頭テレビとは異なります。一連の映像をそのまま放映するだけでなく、静止画像を秒単位や分単位で自動的に切り替えたり、有線ケーブルや無線通信などを経由して遠隔地から手動でコントロールしたりすることができます。タッチパネルの採用により、画像を見ている人がその場で任意の情報を呼び出すことができるようになっているものもあります。

電子看板と呼ばれることもあるデジタルサイネージですが、通常の看板と比べた場合、画像を次々と切り替えることでより多くの情報を発信できるという利点があります。タッチパネル方式のように、特定のニーズに対応したインタラクティブな情報提供も可能になります。さらに、画像データを更新すれば簡単に新しい情報を扱えるため、ポスターのような張り替えの手間も要りません。